日本メガネ大賞

第27回 日本メガネ大賞2024 受賞製品

総評

世の中は世界規模で確実にジェンダーレスにシフトしている。
性別や年齢にとらわれない眼鏡で主張しすぎないけれども、
今までとは違う確かな新しさを感じるものが、これからの主流になると思われる。
そして機能的にもストレスを感じさせることなく日常使いで身体の一部となれる基本的なスペックが重視されるであろう。
世の中の変化に追従しつつも、丁寧なモノづくりは大事。今年の受賞商品はどれもそんな要件を満たしていた。

(澄川 伸一 氏)

デザイン 部門

株式会社 イワキ 

【ブランド名】ラフォン

【製品・モデル名】LAFONT  NEXT 1075

【製品説明】トーマ・ラフォンがキュビズムを体現する現代作家ローラン・フォルコのフォルムにインスピレーションを受けてデザインしました。サイドにカットを入れたアクセントがさりげない垢抜け感をプラスしています。


【審査員コメント】性別年齢問わず、誰が掛けても優しい表情を演出するデザイン。一般的な商品開発の傾向として、足し算になりがちなデザインを敢えて引き算することで、新規性や機能性を実現させた点はとても評価できる。

【小間番号】A1-14

株式会社 エイトオプティク

【ブランド名】アイソトープ

【製品・モデル名】IS-528 col2

【製品説明】ハバナ柄とブルーササ柄のグラデーションが印象的なインナーリム仕様のダブルブリッジフレーム。フレーム全体のシルエットも洗練さを帯びて、より一層モード感をプラスしてくれそうな雰囲気に仕上がりました。


【審査員コメント】クセが強くなりがちなツーブリッジのデザインを引き算しすぎず、掛けやすいと感じさせるバランスがとても目を引いた。コンビネーションのインナーの生地も保守的なクラシカルなカラーではない所も高評価になった。

【小間番号】A1-6

有限会社 谷口眼鏡 

【ブランド名】ターニング

【製品・モデル名】T-197

【製品説明】クラシカルな雰囲気もありながらシャープで知的な印象をプラスしてくれるサーモントスタイルはビジネスシーンでも好印象間違いなし。板バネ式ジョイント芯金などしなやかな掛け心地も魅力です。


【審査員コメント】サーモントスタイルを、掛けやすいデザインに落とし込んだ1本。テンプルの芯金に施された彫金模様がさりげなく覗いたり、光の加減でカラーが映える生地使いなど、細部へのこだわりが洗練された佇まいを生んでいる。

【小間番号】A5-17

株式会社 ディテールグラム 

【ブランド名】ディテールグラム クワドロ

【製品・モデル名】DG0015 DGL 51

【製品説明】カジュアルアイウェアの跳ね上げ式モデル。既存のものとは一線を画す、正面から見えないヒンジ、溝加工、ブリッジ部に二色メッキを施して跳ね上げに見えないようにし、βチタンによる快適な掛け心地も実現している。


【審査員コメント】跳ね上げ式モデルがその機能性が再評価されて流行の兆しが見えているが、現代のテイストに似合った、お洒落な跳ね上げ式のデザインとしてうまくまとまっている。掛け心地も軽快で良好である。

【小間番号】A2-36

株式会社 トニーセイムジャパン 

【ブランド名】トニーセイム

【製品・モデル名】TS-127-051

【製品説明】 【デイリーウェア】をコンセプトに拡充を続けるニューウェーブシリーズのニューモデルです。プラスチックインナーリムが際立つフレームを表現しました。細部にまでこだわった独自のパーツが特徴です。


【審査員コメント】繊細な印象ながら、プラスチック製インナーリムのカーキが際立つ美しいフレームである。細部までこだわった洗練されたデザインを、市場にリーズナブルに提供しているところも素晴らしい。

【小間番号】A1-24

テクノロジー 部門

IC-Berlin Japan 株式会社

【ブランド名】アイシーベルリン

【製品・モデル名】FLEXARBON FLX_01

【製品説明】航空宇宙技術を取り入れたカーボン製の特許取得新素材フロントパーツに、アイシーベルリンの構造技術を組み合わせ、ノーズパッドやテンプルだけでなく、傾斜角の調整も可能な次世代シートメタルアイウェアが誕生。


【審査員コメント】加工の難易度が高くデザインにも取り入れにくいカーボンを、見事にこれまでに確立している自社のシートメタルのイメージに落とし込みアイデンティティーをさらに高めたデザインとテクノロジーの融合を評価した。

アイテック 株式会社

【ブランド名】スペシャライズ

【製品・モデル名】SPE-8399 col.1

【製品説明】表面加工に自己修復塗装を使用。弾性のある塗膜になっており軽い擦り傷であれば放っておくだけで自己修復し、元の状態に戻る、魔法のような表面加工を施した。より長く使えるよう配慮したサステナビリティな商品。


【審査員コメント】耐久性に優れる高機能樹脂素材の表面に、自己修復塗装を採用。美しい状態を保ちながら、より長く使えるように仕上げた点が評価の対象に。

【小間番号】A5-6

株式会社 ウィキューダイレクト

【ブランド名】ウィキュー

【製品・モデル名】スライド式調光サングラス 度付きタイプ

【製品説明】スライド式調光サングラス 度付き。右テンプルに触れて前後にスライドさせることで、レンズ透過率が変わる。ミリ秒単位の調光を実現できる。


【審査員コメント】サングラスの濃淡を、スマホの動作のようにテンプルを指でなぞることで濃淡の調整が簡単に行える画期的構造である。ノーズ部分に太陽電池を内蔵して、いろいろなアイデアをうまく実現させている。

【小間番号】A7-10

有限会社 ウチダプラスチック 

【ブランド名】グラシック ジュニア

【製品・モデル名】GJ-001

【製品説明】航空機にも使用されるPPSUレーデルを使用した、鯖江産の超軽量子供用メガネ。鼻高さ4段階調整、腕長さ9段階調整で光学中心を正確にフィット可能。運動してもずれない独自モダン形状、素顔感覚のかけ心地。


【審査員コメント】子ども用のメガネとして超軽量に加えて鼻の高さ4段階、テンプルの長さ9段階の調整を可能にし、快適なかけ心地と運動してもずれない正確なフィット感を実現。成長に合わせて調整できるところも高い評価に値する。

【小間番号】A5-38

株式会社 三工光学

【ブランド名】ドゥアン ラグジュアリー コレクション

【製品・モデル名】DUN-LC019 GR-5

【製品説明】カーボンテンプル表面は美しい曲面に大胆なスプーンカットを施した中空立体構造。中空構造を維持しながら行う定位置への正確な三角窓加工は、カーボン成形で長年培った経験と精密な加工技術から成せる形状。


【審査員コメント】カーボン製のテンプルに、高度な技術が凝縮。硬質な素材ながら、表面に大胆なカットや三角窓加工を施すことで他にはない造形に。いずれの加工も精巧で、仕上げも美しく、長年の取組みによる技術の向上が見てとれる。

【小間番号】A3-24

日本メガネ大賞とは

国内外より、2023年7月1日以降に発売される新フレームやサングラスをご応募いただき、その中からデザイン・テクノロジーが最も優れている製品を表彰する業界屈指のデザインアワードです。審査・選考は、日本メガネ大賞審査委員によって行われます。グランプリ・入賞製品は、iOFT会期初日に行う表彰式にて、発表・表彰をいたします。

「第27回 日本メガネ大賞 2024」のエントリーは締め切りました。 たくさんのご応募ありがとうございました。

iOFT2022 開催時 表彰式の様子

エントリー詳細

対象

■国内外問わず2023年7月1日以降に発売される新作モデル ※完成品に限ります。

■1社につき10本までエントリーできます。 ※同一の製品を複数部門に渡ってエントリーすることはできません。

部門

デザイン部門(優秀賞5製品 うちグランプリ1製品)
 造形的な美しさや先進性に加え、かけ心地や使いやすさなど機能性も考慮した、総合的なデザイン性に優れた
 製品  

テクノロジー部門(優秀賞5製品 うちグランプリ1製品)
 新素材や新規構造、製造過程など、技術面で優れた製品

料金

iOFT2023 出展社:無料
iOFT2023 未出展社:¥10,000/1本(税別)

エントリー方法

エントリーフォームからお申し込みください。

※iOFT2023の出展社は「出展社専用サイト」より、エントリーいただけます。


スケジュール

2023年 
 8月23日[水]           エントリー締切
 9月上旬            受賞製品の決定
 10月10日[火]                    表彰式/グランプリ発表

「第27回 日本メガネ大賞 2024」のエントリーは締め切りました。 たくさんのご応募ありがとうございました。

審査委員

澄川 伸一 氏

プロダクトデザイナー・大阪芸術大学 教授

▼プロフィール
千葉大学工学部卒業後、ソニー本社デザインセンター、アメリカデザインセンターで、ウォークマン、ラジオ、TVなどをデザイン。
1991年澄川伸一デザイン事務所設立、現在に至る。
2016年リオ オリンピック,2020東京オリンピック公式卓球台をデザインし世界中の話題となる。
2017年子供向け大型遊具「マウンテン」がドイツIFデザイン賞受賞。その他、REDDOT,グッドデザイン賞など受賞歴多数あり。
バックパッカーとして世界57ヶ国の滞在経験を活かし、固定概念にとらわれないデザインを実践。
工学部系デザイナーとして三次元CAD、プリンターをフル活用した幾何学スキルで心地よい曲面設計を得意とする。現在も、最先端の機器から伝統工芸まで幅広いジャンルをデザイン。

左合ひとみ 氏

グラフィックデザイナー

▼プロフィール
東京藝術大学美術学部卒業後、パルコ広告制作局、カメレオンを経て1988年左合ひとみデザイン室設立。
グラフィックデザインをベースに空間からプロダクトまで幅広い領域で活動。地域活性化のブランディングプロジェクトも多い。
主な受賞は、ニューヨークADC銀賞、JAGDA新人賞、日本パッケージデザイン大賞特別賞、全国カレンダー展通産大臣賞など。2003年より2013年までグッドデザイン賞審査委員。
福井デザインアカデミー講師。JAGDA理事。大阪芸術大学短期大学部客員教授。

森 一生 氏

グラスフィッター

▼プロフィール
ドラマ、映画、CM、著名人等のメガネスタイリングを担当
雑誌、Instagramではメガネ撮影のフォトグラファーとしても活動

伊藤 美玲 氏

眼鏡ライター

▼プロフィール
出版社に勤務した後、2006年にフリーライターとして独立。現在は数少ない眼鏡ライターの一人として、国内外の展示会や工場の取材、デザイナーへのインタビューなどを行ない、眼鏡専門誌やモノ雑誌、WEB媒体などに執筆している。

受賞特典

受賞企業には製品の販売を促進する特典が多数!

日本メガネ大賞ロゴの使用権を進呈

貴社ホームページやチラシ、ノベルティー等にご活用いただく日本メガネ大賞のロゴ使用権を進呈します。
製品カタログやホームページに活用していただくことで、大きな販促効果が期待できます。

iOFT特設会場にて、盛大に表彰

iOFT会期初日に、会場内特設ステージにて全受賞社の表彰、およびグランプリの発表を盛大に行います。

毎年、多くの来場者や、プレス関係者が会場に詰め掛け、眼鏡業界全体の注目を集めております。(写真はiOFT2022の様子)
 

『受賞製品 特設展示ギャラリー』に製品を展示

iOFT会場内に展示ギャラリーを特設し、全受賞製品を展示いたします。
また、展示ギャラリーでは、iOFT公式アンバサダーのためのフォトスポットも併設。その場で試着もでき、SNS拡散に期待できます。
(一部写真はiOFT2022の様子)

全来場者へ配布する会場案内図にて受賞を告知

iOFT会期中に、全来場者に配布される会場案内図へ受賞社名・製品名を掲載いたします。
併せて、出展ブース位置に受賞マークを表記しますので、出展ブースへの集客に効果的です。


2022年  掲載例

メディアを通じて受賞製品を告知

本アワードは、TV、雑誌、新聞、Web媒体などに広く取り上げられており、眼鏡バイヤーだけでなく、一般消費者に受賞を直接告知する足がかりとなっています。

前回(2022年)掲載例

MODE OPTIQUE(モードオプティーク) Vol.54
[2022,12,16]

福井新聞

[2022,10,19]

「第27回 日本メガネ大賞 2024」のエントリーは締め切りました。 たくさんのご応募ありがとうございました。

お問合わせ

日本メガネ大賞に関しての最新情報は、本ホームページ上にて随時公開いたします。

その他ご質問などは下記事務局までお問合わせください。

iOFT事務局 日本メガネ大賞
担当:篠原

TEL:03-6739-4108

 E-mail:[email protected]